この本もまた電子書籍で読んだ。
泉鏡花の文章には独特のリズムがあって、それに乗るとするすると頭に入ってくる。
ただ、独特の当て字というか、創作文字がインターネットの世界では再現できない。
そもそも、康煕字典のどの程度カバーできているのか。
それはともかく。
冬に怪談を読むのも、また一興。
ありふれた話のようで、恐怖の演出がなかなか芸が細かく、さすがだと思わせる小品である。
この本もまた電子書籍である。
しかし、こういった店頭で見かけたことのない本が、電子書籍になって、気軽に読めるのはとても有難い。
この本は坂口安吾による探偵物の連作である。
主人公は結城新十郎、そして勝海舟で、明治初期の東京を舞台に怪事件の謎を解く、といった趣向である。
坂口安吾の私小説的な作品とはだいぶ趣が違うようにも見えるが、安吾の描き出す人間の業とか哀しさとか愛おしさというものは、全く変わっていないと思う。
個人的には、「血を見る真珠」 「覆面屋敷」「トンビ男」辺りが良いと思った。
この本もまた電子書籍で読んだ。
すっかり手放せない。
怪談の古典で、因果応報で連なっていく殺人話。
何が恐いかって、この世の因果ってこと。
夏の昼下がりに漫画の一気読み。
もう15年前の作品だったか。
最初に読んだときは、ちょっとぐっと来たっけ。
それは、ハチマキよりもユーリかな。
電子書籍にもなってるのか