雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

怪談女の輪/泉鏡花

この本もまた電子書籍で読んだ。

まさか、泉鏡花電子書籍で読むとは。

泉鏡花の文章には独特のリズムがあって、それに乗るとするすると頭に入ってくる。

ただ、独特の当て字というか、創作文字がインターネットの世界では再現できない。

そもそも、康煕字典のどの程度カバーできているのか。

それはともかく。

冬に怪談を読むのも、また一興。

ありふれた話のようで、恐怖の演出がなかなか芸が細かく、さすがだと思わせる小品である。 

怪談女の輪

怪談女の輪

 

 

明治開化安吾捕物帖/坂口安吾

この本もまた電子書籍である。

しかし、こういった店頭で見かけたことのない本が、電子書籍になって、気軽に読めるのはとても有難い。

この本は坂口安吾による探偵物の連作である。

主人公は結城新十郎、そして勝海舟で、明治初期の東京を舞台に怪事件の謎を解く、といった趣向である。

坂口安吾私小説的な作品とはだいぶ趣が違うようにも見えるが、安吾の描き出す人間の業とか哀しさとか愛おしさというものは、全く変わっていないと思う。

個人的には、「血を見る真珠」 「覆面屋敷」「トンビ男」辺りが良いと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明治開化 安吾捕物(完全版)

明治開化 安吾捕物(完全版)

 

 

 

明治開化 安吾捕物帖 全21巻合本版

明治開化 安吾捕物帖 全21巻合本版

 

 

 

明治開化  安吾捕物帖 (角川文庫)

明治開化 安吾捕物帖 (角川文庫)

 

 

能面の秘密/坂口安吾

この本もまた電子書籍で読んだ。

坂口安吾推理小説ものである。

そんなに凝ったトリックがあるわけでもないが、なかなか読ませるのはやはり、文章の力ではないか、と思っている。

 

能面の秘密

能面の秘密

 

 

昭和元禄落語心中2/雲田はるこ

またもや楽天Koboで0円だったのでぽちっと。

現代の与太郎の下手こいた話から、一気に戦中・戦後へと回想し、助六が登場する。

いよいよ話が展開するしていく気配。

つづきが気になるんだが、これ以上本を増やしたくないし。

電子書籍はありがたいが、細部はどうしても潰れてしまう。

大画面タブレットで見ればいいのだろうけれど。

 

 

真景累ヶ淵/三遊亭円朝

この本もまた電子書籍で読んだ。

すっかり手放せない。

怪談の古典で、因果応報で連なっていく殺人話。

何が恐いかって、この世の因果ってこと。

 

真景累ヶ淵

真景累ヶ淵

 

  

真景累ヶ淵

真景累ヶ淵

 

  

真景累ヶ淵 (中公クラシックス)

真景累ヶ淵 (中公クラシックス)

 

 

プラネテス/幸村誠

夏の昼下がりに漫画の一気読み。

もう15年前の作品だったか。

最初に読んだときは、ちょっとぐっと来たっけ。

それは、ハチマキよりもユーリかな。

 

プラネテス全4巻 完結セット (モーニングKC)

プラネテス全4巻 完結セット (モーニングKC)

 

  

 

プラネテス(1) (モーニング KC)

プラネテス(1) (モーニング KC)

 

 

 

プラネテス(2) (モーニング KC)

プラネテス(2) (モーニング KC)

 

 

 

プラネテス(3) (モーニング KC)

プラネテス(3) (モーニング KC)

 

 

 

プラネテス(4) (モーニング KC)

プラネテス(4) (モーニング KC)

 

 

 電子書籍にもなってるのか

 

プラネテス(1) (モーニングコミックス)

プラネテス(1) (モーニングコミックス)

 

  

プラネテス(2) (モーニングコミックス)
 

  

プラネテス(3) (モーニングコミックス)

プラネテス(3) (モーニングコミックス)

 

  

プラネテス(4) (モーニングコミックス)

プラネテス(4) (モーニングコミックス)

 

 

安吾巷談/坂口安吾

この本もまた電子書籍でよんだ。坂口安吾による、時事ネタのエッセイである。

たいしたことを書いてるとも思わないが、引き込まれてしまうのは語りの上手さが出ているような気がする。

坂口安吾の軽妙な語りの裏に隠れているものは、鋭い触ったらすぐ切れてしまいそうな刃なのだと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

安吾巷談 (角川文庫)

安吾巷談 (角川文庫)

 

 

  

 

安吾巷談

安吾巷談