雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

山の湯雑記/折口信夫

これもまた電子書籍

自詠の和歌と、山村の温泉の随筆を、交互に構成した作品。

東北のようなのだが、どれも行ったことがない。

いつか行けるだろうか。

言葉少なめな随筆であるだけに、ちょっと行ってみたい感じもする。

 

山の湯雑記

山の湯雑記

 

 

楼蘭王国/赤松明彦

この本もまた図書館で借りた。

中央アジア史に興味はあるのだけれど、どうも歴史書は苦手だ。

新書だったら読めるかと思ったけれど、眠くなってしまう。

この本はロプ・ノールをめぐる探検家ヘディンについての本でもある。

 

楼蘭王国―ロプ・ノール湖畔の四千年 (中公新書)

楼蘭王国―ロプ・ノール湖畔の四千年 (中公新書)

 

 

地獄百景/田中久美子 監修

この本もまた図書館で借りた。

東西の地獄が集められて、さながら地獄のオンパレードである。

まぁ、たいてい人間というのはろくでもないものだから、戒めをしなければ堕落するものなのだろう。

こんなことをしてはいけません、というものがあれば、それをかいくぐっていけないことをしたがるようで、罪状も豊富になるし、地獄の責め苦もバラエティに富んでしまうというものだ。

 

 

地獄百景 (ベスト新書)

地獄百景 (ベスト新書)

 

 

近世快人伝/夢野久作

これもまた電子書籍である。

恥ずかしながら、夢野久作にこんな作品があるのを知らなかった。

というか、夢野久作の出自すら知らなかったのだ。

 この本は夢野久作にに所縁のある幕末から明治期の黒田藩の快人物たちの伝記エッセイとでも言おうか。

面白いのだが、それで何がどうということも無いのは、私の学の無さである。 

 

近世快人伝

近世快人伝

 

 

怪夢/夢野久作

これもまた電子書籍である。

新幹線の中で電子書籍を読んでいると、いつのまにかうとうとしてしまう。

だからどれを読んだのか思い出せないのもあるのだけれど、これは記憶に残った。

短い話を幾つかまとめているけれど、どれも薄気味悪くて、読後感があまり良くないものばかり。

初めて夢野久作を読んだ時って、こういう感じだったなぁと思い出した。

 

怪夢

怪夢

 

 

人間レコード/夢野久作

これもまた電子書籍で読んだ。

青空文庫夢野久作が入っていると気付いて、久しぶりに読んでみようかとDL。

たぶん読んだことが無い。

読み出して、あれ?これって、ウィリアム・ギブスンの「記憶屋ジョニイ」じゃないか、と。

 

人間レコード

人間レコード

 

 

檸檬/梶井基次郎

実は電子書籍で読んでいるのだけれども、一話一話、画像を張り付けるのも何なので、最初に読んだ時の新潮文庫の画像を張り付けることにした。

久しぶりに読み返して見ると、微かな違和感がある。

書いていることが判らないとか、不快だということではないのだけれど、何か上滑りしていくような。

もしかすると、梶井基次郎の作品は、読み手を選ぶのかもしれない。

いくつか読んでいていても、違和感は消えていかない。

むしろ、かせきさいだぁ≡のフロウを読んでいるかのようだ。

(1stアルバムの曲に、かなり引用されていたのだった)

気がつけば、もうずいぶん遠いところまで来ていたのだなぁ、という感想のようなものかもしれない。

 

檸檬 (新潮文庫)

檸檬 (新潮文庫)