この本もまた図書館で借りた。
面白い?面白いだろうか?
星製薬の盛衰を描いているとも言えるし、星一氏と明治日本官僚の攻防を描いているとも言える。
判官贔屓というと失礼だが手放しに、官僚は腐っている、星氏かわいそう、と言うのは間違っているような気がする。
あらゆる組織は生まれた瞬間から腐り始めるのであって、そのことを言い立てて正義のナイフを振りかざすのは、子供なのか、何か悪意があってのことと思った方がいい。
これは現実によく似た寓話であり、腐った組織と渡り合うためにはどうすべきなのか、というビジネス書として読んでみるのが良いだろうと思った。
もっともそんなことを思って読んで楽しいはずは無い。