雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

翔んで埼玉/魔夜峰央

家に置いてあったので、読んでみた。 まぁ、らしいっちゃあらしいマンガである。 ギャグマンガの感想など書くものじゃない。 このマンガがすごい! comics 翔んで埼玉 (Konomanga ga Sugoi!COMICS) 作者: 魔夜峰央 出版社/メーカー: 宝島社 発売日: 2015/12/2…

ひとり暮らし/谷川俊太郎

久しぶりに谷川俊太郎を読み返してみる。 詩人としてというより、理想的な老後の生活を送っている先輩として、という感じがしている。 変化し続ける世界と、老いていく自分との関係は、難問だという気もするし、大したことではない気もする。 だが、確実なの…

青猫/萩原朔太郎

やっと読み終えた。 本編より、付録の詩論の方が面白かった。 青猫 作者: 萩原朔太郎 発売日: 2012/09/27 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る

日本の面影/ラフカディオ・ハーン

久しぶりに、ラフカディオ・ハーンを読む。 この本はハーンの日本賛美の本である。 そうでない読み方ができないぐらい、日本を持ち上げているので、読んでいる方が気恥ずかしくなるくらいだ。 それにしても、いつから日本賛美のTVが、こんなに溢れているのだ…

再婚者・弓浦市/川端康成

表題作の「弓浦市」は、主人公の小説家のもとに、見知らぬ女性が訪れ、かつての弓浦市での思い出語りをする、という短篇である。 女性に見覚えもないうえ、弓浦市などという地名は存在しない、というなんとも薄気味の悪い話である。 この本に収められている…

おつまみ一行レシピ/やまはたのりこ

実はまだ読んでいない。 店頭で買おうか買うまいか、しばらく悩んで買わずに帰った。 しかし、これは買うと思う。 短歌のような1行にレシピがまとめられており、写真も良く、記憶に残った。 おつまみ一行レシピ ~きき酒師がつくる酒の肴136品~ (マイナビ文庫…

オホーツクの古代史/菊池俊彦

北には何かしら魅かれるものがあるようだ。 北海道から連なる千島列島、カムチャッカ半島、樺太、アリューシャン列島、オホーツク海を、子供の頃、地図で眺めていた。 やがて、アルセーニエフの「デルス・ウザーラ」を読み、そこに登場するシベリアの少数民…

忘れられた島々「南洋群島」の現代史/井上亮

子供のころ、東京から遠く離れたミクロネシアの島々を、地図で辿ったりした。 アメリカの信託統治領が何であるかも知らず、太平洋に点在する島々に思いを馳せていた。 この本は日本が進出し、太平洋戦争を引き起こし、そしてアメリカの信託統治となった昭和…

寺山修司青春歌集

ちょっと気恥ずかしいタイトルだが、寺山修司の20代の短歌作品集である。 寺山修司の短歌の叙情は、安っぽくて、ステレオタイプで、大げさな、まるでTVドラマのような世界が、31文字の中に籠められている。 それは、コントラストが強く、ポップな色彩に彩ら…

美しい星/三島由紀夫

ミシマの作品の中でも、異色な作品。 自らを異星人だと信じている一家の物語である。 この物語がイカれているのは、自らを異星人だと信じているのはこの一家だけではない。 それぞれが異星人であるという出自を根拠に、とても人間らしい振る舞いなのだが、地…

奇貨/松浦理英子

久しぶりに訪れたブック○フで偶然に見つける。 チェーン系の古本屋での価格付けは、本の状態と店頭売上高が基準になっているようで、人文、文学の中堅どころとでも言うべき本はかなり格安で手に入れられることがある。 これが本当に好きな人しか買わないよう…

CASA BRUTUS カフェとロースター

つい買ってしまう、コーヒー特集。 あとカレー特集も。 美味いコーヒーというより、カフェという空間が気になる。 Casa BRUTUS(カ-サブル-タス) 2018年4月号 [カフェとロースター] 出版社/メーカー: マガジンハウス 発売日: 2018/03/09 メディア: 雑誌 この…

御馳走帖/内田百閒

先月に突然風邪をひいて寝込んだ際に再読。 2日で読みきれずにようやく読了。 相変わらずの百鬼園先生の語りが、病人には優しかった。 御馳走帖 (中公文庫) 作者: 内田百けん 出版社/メーカー: 中央公論社 発売日: 1996/09/18 メディア: 文庫 購入: 7人 クリ…

うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち/田中圭一

何だか調子が良くない、病気というほどではないと思うんだけど、何もかもがつまらなくなってしまうときがある、という日常が続いていて、ふと久しぶりに行った本屋で見つけた本。 田中圭一のことは、コミックキューなどで目にしていたが、あまり読んだことは…

鍵/谷崎潤一郎

本当は電子書籍版の全集で読んだのだけれど、そのことをいちいち言うのもどうかと思って、これからは気になったものだけ取り上げようかと思う。 「鍵」は何度も映画化もされているから、有名な作品だろう。 読まれないように小細工をしながら、読まれること…

女の人差し指/向田邦子

何だか向田邦子が気になる。 たぶん同年代に近くなった。 向田邦子のエッセイに、親近感のようなものを覚えているような気がする。 何とはないようなことなのだが、それでも読ませる文章だと思う。 内容ではなく(とは言えゼロではないが)書きっぷりで読ま…

発想力獲得食/眉村卓

ジュブナイルではない眉村卓を読んでみたくて借りてみた。 この本は食にまつわるショートショートである。 SFっぽいのもあればそうでないものもある。 どの話もちょっと洒落ていて、ユーモアがある。 もう少し読んでみようかと思った。 発想力獲得食 (双葉文…

マルドゥック・フラグメンツ/ 冲方丁

冲方丁が気になって、もう一冊借りてきた。 この前のはエッセイのようなものだったので、時代小説かSFか。 だがいきなり長編世界に飛び込むのは気が引けたので、短編集に手を出した。 だがこの選択は、結果的には失敗だった。 この本はマルドゥックシリーズ…

人民は弱し 官吏は強し/星新一

この本もまた図書館で借りた。 星新一の父、星一氏の伝記小説である。 面白い?面白いだろうか? 星製薬の盛衰を描いているとも言えるし、星一氏と明治日本官僚の攻防を描いているとも言える。 判官贔屓というと失礼だが手放しに、官僚は腐っている、星氏か…

男どき女どき/向田邦子

この本もまた、図書館で借りた。 歳をとって、向田邦子を読むようになった。 この本で扱われているテーマは、人生の機微のようなものだ。 歳を取ると些細なことにも涙脆くなる。 そんな些細なことに共感する自分がいる。 子供は大きな物語が好きだ。 例えば…

もらい泣き/冲方丁

この本もまた図書館で借りた。 というか、何ヶ月も本を読んでいないという状況はどうなのか。 もう、自分は本というメディアと決別するのだろうか。 と、そんなことを考える訳も無く、図書館で目についた本を借りてみた。 名前は見覚えがある。 というか、図…

四国遍路日記/種田山頭火

この本もまた電子書籍である。 山頭火についてはほとんど知らない。 放浪の俳人、自由律俳句、そんなところか。 この本は日記であり、作品とはあまり関係がない。 四国遍路日記 作者: 種田山頭火 発売日: 2012/09/13 メディア: Kindle版 この商品を含むブロ…

春と修羅/宮沢賢治

この本もまた電子書籍である。 宮沢賢治の詩を読んだことが無かったので、試しに読んでみる。 詩というのは非常に私的なもののように思っているが、実は最も抽象的な言葉であり、何が書かれているとか、何を言おうとしているとか、学校で教えられるような捉…

人生論ノート/三木清

この本もまた電子書籍である。 リアル本では手をださない本も、電子書籍なら手が伸びるのは不思議だ。 だが、今ひとつピンと来なかった。 やはり、直感でわかるような気がするのだ。 人生論ノート 作者: 三木清 発売日: 2012/09/13 メディア: Kindle版 この…

高円寺純情商店街/ねじめ正一

この本のまた図書館で借りた。 ねじめ正一が現代詩の詩人であることと、松浦寿輝が詩人であったことは、少し違う気がする。 二人とも1980年代の頃に散文詩作品があり、当時は読んでいた。 私自身は松浦寿輝の方が好みだったが、この作品を読むと、ねじめ正一…

ねらわれた学園/眉村卓

この本もまた図書館で借りた。 言うまでも無く、ジュブナイルの傑作としてよく知られている本である。 遥か昔の子供の頃に、NHKのドラマで見た記憶があるが、すっかり内容を忘れているので、読んでみた。 判りやすくてテンポの良いストーリーであり、あっと…

空港にて/村上龍

この本もまた図書館で借りた。 一瞬を引き伸ばして描写し、心理的な時間を表す書き方は、なかなか面白い。 ここに描かれる人の姿とは何だろう。 何か大きな物語があるわけでもなく、ちょっとした日常の一場面のようなものだ。 見かけは平穏な日常の中で、心…

スローなブギにしてくれ/片岡義男

この本もまた電子書籍である。 というか、ブック○フに一冊も無かった。 そういうものなのか。 この本が出た当初は読もうなんて思いもしなかった。 ただ、南佳孝の同名の曲は気に入っていた。 バイク乗りの少年が、第三京浜で捨てられた猫と女を拾って、一緒…

坊ちゃん/夏目漱石

久しぶりに漱石を再読。 これもまた電子書籍である。 子供の頃は分かってなかったが、主人公の発する悪口が堪らない。 悪口のバリエーションを、もっと増やしたいと思った。 なかなか日常で発する悪口は、相手の資質そのものを否定するだけだから、そういう…

3月のライオン/羽海野チカ

お試しキャンペーンで無料ダウンロード。 今年は映画化もされるし、知り合いがお勧めしていたのもあり、読んでみた。 将棋は分からない。 子供の頃、父に教えられたが、駒の動きを覚えられず呆れられた。 もともと興味もなかったのだろう。 だが、このマンガ…