雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

2011-06-01から1日間の記事一覧

春昼・春昼後刻/泉鏡花

舞台は逗子の岩殿寺の辺り。 他所から逗留している主人公が、岩殿寺の住職から聞いた話と、寺へ至る道すがらに見かけた女性が物語の中心とでも言えよう。 唄うようにうねる泉鏡花の文体は、色彩と植物の名が溢れ、華やかな描写に乗って、春の昼下がりから不…