雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

アート

地獄百景/田中久美子 監修

この本もまた図書館で借りた。 東西の地獄が集められて、さながら地獄のオンパレードである。 まぁ、たいてい人間というのはろくでもないものだから、戒めをしなければ堕落するものなのだろう。 こんなことをしてはいけません、というものがあれば、それをか…

自分じゃない人/佐内正史

一時期、写真に凝っていた。 休みの日に時間があれば、ぶらぶらと街を歩いて、写真を撮っていた。 ちょうどトイカメラのちょっとしたブームで、Lomo LC-Aも持っていたし、Olympus PENは何台も使っていた。(今も持っている) 別に何かテーマがあったわけでも…

ダダ 前衛芸術の誕生/マルク・ダシー

ダダは何となく通過した。 トリスタン・ツァラ、ハンス・アルプ、クルト・シュビッタース、フランシス・ピカビアといった名前ぐらいは知っている。 だが、あまり興味を引かなかった。 とは言え、若き日の赤瀬川原平が活動していたハイレッドセンターのネオ・…

キュレーション 知と感性を揺さぶる力/長谷川祐子

この本もまた図書館で借りた。 キュレーション(もしくは、キュレーター)という言葉を知ったのは、90年代だったろうか。 或いは、村上隆や奈良美智を知った頃、いやそれも90年代だったはずだ。 ともあれ、現代美術においてキュレーションは切っても切れない…

熊野的領域/木崎武尊

30代の前半の頃、熊野にはまった。 中上健次の描く熊野がその導入だったとしても、見聞きし、感じたのは全く異なる。 そして、熊野古道に代表される観光とも異なっている。 その経験を語ることを良しとはしないのだけれど、熊野的な空間をあれから他に見出せ…

使うハーフサイズカメラ/飯田鉄

何となく寝ながら頁をめっくていた。 本を読みたくないのか、読みたいのか良くわからない。 ハーフサイズカメラは今でも使っている。 とは言っても、旅行先で電池の心配の要らないOLYMPUS PEN EE-2が、専ら出番が多い。 本当はオリジナルのPENで綺麗に撮りた…

正体不明/赤瀬川原平

本棚を片付けていて、何気なく手にとって見入ってしまった。 赤瀬川原平氏の写真は、アマチュアとプロの間で、芸術と超芸術の間にあるようだ。 いわゆる散歩写真とも言えるのだけれど、そうとも言い切れない何かが写っている。 トマソン物件だけでない、芸術…

夢を見た/ジョナサン・ボロフスキー

ボロフスキーについて、どう説明すればいいのか。 例えばこうだ。 1980年代に日本に於いて良く知られたアメリカの現代アート作家。 どうもしっくりこない。 興味をもった人は、ネットで検索するだろうし、知っている人は今更だろうから、とりあえず割愛しよ…

アノニマスケイプ こんにちは二十世紀/細川文昌

とても静かで恐ろしい本だと思った。 行旅死亡人とは、行き倒れて亡くなった方である。 明治32年に公布された「行旅病人及行旅死亡人取扱法」によって、手続等が定められている。 市区町村や公共団体が救護し、亡くなられた際は埋葬し、その費用を家族等に請…

模倣と創造/池田満寿夫

池田満寿夫氏の作品について、何か語れるほど知っているわけでもない。 子供の頃のおぼろげな記憶では、モジャモジャ頭の芸術家だ。 版画や映画、そして小説を手がけていたと思う。 「エーゲ海に捧ぐ」や「窓からローマが見える」はどんな話だったろうか。 …

飛ぶ紙/ベルナール・フォコン

ベルナール・フォコンはフランスの写真家だ。 日本版Wikiに登録されていないようなので、この本の帯に書かれているところから、抜粋しよう。 1950年南仏プロヴァンス地方のアプトに生まれ、「幼年時代を太陽と青い空とラヴェンダー畑の中で」過ごしたらしい…

踏みはずす美術史 私がモナ・リザになったわけ/森村泰昌

森村泰昌氏は自らが仮装し名画になるポートレイトを作成する美術家である。 当初、シミュレーショニズムとも称されていたような気がする。 この本は、森村氏の自己解説であり、現代美術に関する森村氏の解説でもある。 まず、「モナ・リザ」に扮するための分…

芸術起業論/村上隆

これもまた図書館で借りた本。 この本では、アートをビジネスとして成立させるためにどうしたのか、ということを村上隆、自らが語っている。 極論で纏めると、売れないアートはアートではなく、ただの趣味であり、アートで生きてゆくためには、売れるため戦…

Slash with a Knife/奈良美智

目線の先にSlash with a Knife作者: 奈良美智出版社/メーカー: リトルモア発売日: 1998/12メディア: ペーパーバック購入: 3人 クリック: 23回この商品を含むブログ (3件) を見る 奈良美智を知ったのは1990年代の初め頃だったろうか。 背景も無い大画面に、に…

Summon Monsters? Open The Door? Heal? Or Die? - 召喚するかドアを開けるか回復するか全滅するか/村上隆

キャラクターの強度Summon Monsters? Open The Door? Heal? Or Die? - 召喚するかドアを開けるか回復するか全滅するか作者: 村上隆出版社/メーカー: カイカイキキ発売日: 2001/10/10メディア: ペーパーバック購入: 1人 クリック: 23回この商品を含むブログ (…

明るい部屋―写真についての覚書/ロラン・バルト

ストゥディウムとプンクトゥム明るい部屋―写真についての覚書作者: ロランバルト,Roland Barthes,花輪光出版社/メーカー: みすず書房発売日: 1997/06メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 95回この商品を含むブログ (131件) を見る 写真についてバルトが考察…

日本の伝統/岡本太郎

日本の伝統 (知恵の森文庫)作者: 岡本太郎出版社/メーカー: 光文社発売日: 2005/05/10メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 75回この商品を含むブログ (35件) を見る 岡本太郎の目に、「伝統」と言われるものがどう映ったのかが判る。 従って、この本で悪戦苦…

ぼくの哲学/アンディ・ウォーホル

表層、または、Bぼくの哲学作者: アンディウォーホル,Andy Warhol,落石八月月出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1998/08メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 40回この商品を含むブログ (27件) を見る 哲学というほどの哲学は無い。 だが、ウォーホルが目指し…

ニライカナイ/藤井保

いつか夢で見た風景がそこにあるのだとしたらニライカナイ―藤井保写真集作者: 藤井保出版社/メーカー: リトルモア発売日: 1999/09メディア: 大型本 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る いつの頃からかあまり夢を見なくなった。それまでつけてい…

岡本太郎の沖縄/岡本太郎、岡本敏子

永遠の一瞬岡本太郎の沖縄作者: 岡本太郎,岡本敏子出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2000/07メディア: 大型本 クリック: 12回この商品を含むブログ (13件) を見る 岡本太郎が沖縄を取材した時の写真を集めている。 岡本太郎が何を見て何を感じたの…

トマソン大図鑑〈空の巻〉/赤瀬川原平

すぎたるはトマソン大図鑑〈空の巻〉 (ちくま文庫)作者: 赤瀬川原平出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1996/12メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (18件) を見る 「無の巻」の感想でトマソンは消えたと書いたが、そうではない。 ト…

トマソン大図鑑〈無の巻〉/赤瀬川原平

不意に現れてトマソン大図鑑〈無の巻〉 (ちくま文庫)作者: 赤瀬川原平出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1996/12メディア: 文庫 クリック: 10回この商品を含むブログ (17件) を見る 「トマソン」は、もう忘れ去られてしまっただろうか? ここに纏められてい…

銭湯読本―The New Life With SENTO

遠い記憶・甘酸っぱさ・そしてその後・忘れること・忘れ去られること銭湯読本―The New Life With SENTO作者: 町田忍,Sento Style推進委員会出版社/メーカー: アーティストハウスパブリッシャーズ発売日: 2002/11メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含…

今日の芸術/岡本太郎

芸術が爆発ならその余韻は今も響いているのか今日の芸術―時代を創造するものは誰か (光文社知恵の森文庫)作者: 岡本太郎出版社/メーカー: 光文社発売日: 1999/03メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 126回この商品を含むブログ (139件) を見る 子供の頃にmax…

東京ミキサー計画/赤瀬川原平

アンチだとかゼンエイだとか東京ミキサー計画:ハイレッド・センター直接行動の記録 (ちくま文庫)作者: 赤瀬川原平出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1994/12/05メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 52回この商品を含むブログ (55件) を見る ハイレッドセンタ…

犬の記憶/森山大道

記憶のありかた犬の記憶 (河出文庫)作者: 森山大道出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2001/05メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 23回この商品を含むブログ (54件) を見る 写真家が言葉をつむぐということはどういうことか興味があった。文筆家とは違っ…

日々の絶筆/井上有一

書家であるということは困難であり書というものは何であるか日々の絶筆―井上有一全文集作者: 井上有一,海上雅臣出版社/メーカー: 芸術新聞社発売日: 1989/03メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 書は人である、というのは昔から言われている…

青春ピカソ/岡本太郎

永遠のアバンギャルド青春ピカソ (新潮文庫)作者: 岡本太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2000/06/28メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 74回この商品を含むブログ (30件) を見る 岡本太郎とピカソ、この組み合わせだけで、買う気になった。 なぜかこの夏…