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雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

楼蘭王国/赤松明彦

この本もまた図書館で借りた。 中央アジア史に興味はあるのだけれど、どうも歴史書は苦手だ。 新書だったら読めるかと思ったけれど、眠くなってしまう。 この本はロプ・ノールをめぐる探検家ヘディンについての本でもある。 楼蘭王国―ロプ・ノール湖畔の四千…

妖怪研究/井上円了

妖怪を分類したもの。 この本もまた、電子書籍でよんだ。 妖怪研究 作者: 井上円了 発売日: 2012/10/05 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る

妖怪学一斑/井上円了

妖怪学についての講演会を文字に起こしたもの。この講演会では、ジンクスや符丁について語っている。 妖怪学一斑 作者: 井上円了 発売日: 2012/10/05 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る

甲州郡内妖怪事件取り調べ報告/井上円了

この本もまた電子書籍で読んだ。 東洋大学、哲学堂の設立者である、井上円了が山梨で起こった妖怪騒ぎを検証するというもの。 実際どんな内容なのかを此処で明かすのは面白くないので行わない。 短いので興味のある方は読んで欲しい。 こういった事件が大騒…

聖地巡礼-世界遺産からアニメの舞台まで/岡本亮輔

この本もまた図書館で借りた。 だいぶ前に読み終わって、もう返却してしまったのだが、記事を書くのを忘れていた。 聖地巡礼という行為に関する社会学的な考察、といったところか。 手元に無いので記憶に頼るしかないが、ニューエイジムーブメント以降の聖地…

鯰絵/コーネリアス・アウエハント

以前から気にはなっていたのだが、買っていなかった本である。 そして、人文系の本を読むのも久しぶりで、読み終えるのに大分かかってしまった。 江戸末期の浮世絵に登場する鯰絵についての構造主義的分析の本だといえば大体合っているだろうか。 とはいえそ…

『コーラン』を読む/井筒俊彦

この本もまた図書館で借りた。 だが読みきれず、返却することにした。『コーラン』を読む (岩波現代文庫)作者: 井筒俊彦出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/02/16メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (13件) を見る

鬼が作った国・日本/小松和彦、内藤正敏

久しぶりに読み返してみた。 鬼とは何かという問題提起から始まる日本文化についての対談である。 とは言っても、最近のメディアに流れている薄気味悪い日本礼賛ではなく、悪く言うなら、トンデモ本すれすれの伝奇ロマンのネタ本と言っても良いかもしれない…

融解するオタク・サブカル・ヤンキー ファスト風土適応論/熊代亨

この本もまた図書館で借りた。 カバーをかけずに電車で読んでいると、前に座っている人が凝視することがある。 ヤンキーはマイルドになって、より社会に適合できるようになって、オタクもカジュアル化してファッションの一部となりつつあって、行き場の無い…

2011 危うく夢見た一年/スラヴォイ・ジジェック

アラブの春からウォールストリート占拠に至った2011年に対して、ネグリとハートは新しい民主主義を夢見たのなら、ジジェックは何を見たんだっけ、と思って再読した。 相変わらず読書効率が下がっているのは、日常の疲労もある。 ブログを書くために本を読ん…

叛逆/アントニオ・ネグリ、マイケル・ハート

この本もまた図書館で借りた。 たまには難しい本を読まないと、頭が鈍るだろうと思ったのだが、どうにも政治論は苦手だ。 2011年のアラブの春やウォールストリート占拠を軸に、新しい民主主義を検討している本といえば良いだろうか。 薄っぺらい理解で言うと…

ヤンキー経済/原田曜平

この本もまた図書館で借りた。 よく出来たマーケット分析の本だと思った。 都心に暮らす人と、郊外に暮らす人がいて、それが固定化されつつある現状を、ヤンキーという切り口で解説して見せたのだと思う。 この本で言うヤンキー3.0は、都心にも存在するし、…

老いの超え方/吉本隆明

Ingressばかりやって、読書が進まない。 まあ、そんな時もあるさと思ってはみる。 しかし、三日本を読まざれば、という言葉もあるしと、どれか手に取ろうと思うが、それすらなかなか気が進まない。 軽めの本でも、と久しぶりに手に取ったのがこの本である。 …

日本の呪い/小松和彦

久しぶりに小松和彦の著作を読み返してみる。 全く別の話なのだが、最近、情報番組やクイズ番組の多さが気になる。 そんなに情報が必要なのだろうか。 そこにあるのは、情報の消費のようでもあり、無知を笑う残酷さが隠れているようでもあるように思う。 あ…

パイドロス/プラトン

やっぱりプラトンかなと思って、他の本も読み返してみた。 何がやっぱりなのかというと、「プロタゴラス」を読んでやはりソクラテスを裏返してみるのが、良いんじゃないかと思ったのだ。 (しかしそれにしても、過去に読んだ時の「プロタゴラス」の感想を見…

プロタゴラス/プラトン

この対話篇におけるソクラテスの奇妙さが気になる。 支離滅裂というか、狡賢いというか。 高名なソフィストのプロタゴラスのもとを訪れたことを友人に話すソクラテスという設定の対話篇である。 「徳は教えられるのか」という命題に対して、ソクラテスは「教…

独立国家のつくりかた/坂口恭平

図書館で借りてみた。 「オベリスク備忘録」で、この著者のことを紹介されていたのを読み、ちょっと興味が湧いたのだった。 ともあれ、読んでみたのだが、いまいち消化不良だ。 残念ながら、紹介したり、感想を書いたりすることが出来ない。 この著者の言っ…

芸術原論/赤瀬川原平

少し前のことになるが、赤瀬川原平氏が亡くなった。 だからというわけでもないけれど、久しぶりに読み返してみた。 まるで赤瀬川原平の人生の総括のような本だと思った。 この本で触れていないのは、「新解さん」と「櫻画報」ぐらいなのではないだろうか。 …

41歳からの哲学/池田晶子

誤解を恐れず言えば、なんて変わった人なんだろうと思った。 別に奇矯なのではないが、当たり前のことを大声で言い立てるような奇妙さだ。 時事ネタを取り上げてあれこれ言うのだが、ものすごく真っ当なことしか語っていない。 真っ当なのだが、それを大事で…

リトル・ピープルの時代/宇野常寛

久しぶりに読み応えのある評論だと思った。 読み応えがあるからといって、それは難解だということではない。 むしろ、すらすらと読めるのだ。 東日本大震災での日常と非日常という話から始まり、村上春樹の評論、「ビッグ・ブラザー」の自壊から「リトル・ピ…

1968年/スガ秀実

引き続きあまり手を伸ばさない分野の本を読む。 この本は、1968年に世界史的なターニングポイントがあったと主張している。 その論旨は、新左翼党派の動きを追いかけていくことで示している。 この本に登場するタームの多くは、恐らく自分より下の年代にはあ…

自由に生きるとはどういうことか/橋本努

世代で語ったり、時代を語ったりすることに、意味が無いと思っている。 だが時々、そういう感想をここに書いてしまうのは、実は面倒になっている時が多い。 1980年代の雰囲気、と言ってみたところで、自分が何を感じていたのかなんて、何も説明していないし…

一揆/勝俣鎮夫

大学のときのゼミの教材を読み返してみる。 新書ながら、一揆の基本的な要点を押さえている好著だと思った。 法制史的に言えば、一揆とは公家法でも武家法でもない、私的な契約関係と考えられるということだったか。 改めて読み直してみると、集団論理的な面…

アナーキズム/アンリ・アルヴォン

例えば、全く興味を失ってしまった分野の本を読み返してみる。 が、思うようにはかどらない。 気がつけば、本を持つ手は膝に落ちて、眠ってしまっている。 買ったのは高校生か大学生ぐらいだろう。 もう理由も覚えていないが、高校生にとって、文庫クセジュ…

歴史とユートピア/E・M・シオラン

シオランの散文はアフォリズムとちょっと印象が異なる。 序文によれば、この本は1957年から1958年にかけて書かれ、1956年のハンガリー動乱が背景にあるらしい。 何度かソビエトに対する記述があるが、仮借なきまでに叩きのめすその様は、熾烈を極めていると…

涙と聖者/E・M・シオラン

何となく読み返してみる。 体調は戻りつつあるからだろうか。 シオランのファナティックな言葉たちが、そうかもなと思わせる。 この本に納められている全ての言葉に共感できるわけでもないし、全ての言葉を理解できているとも思わない。 それでもシオランを…

善悪の彼岸/フリードリッヒ・ニーチェ

出張の移動時間潰しに、ニーチェを持参した。 旅先でニーチェを読むとは、何というミスマッチか。 するすると頭に入ってくる部分もあれば、難解な部分もある。 だが、日本語で読むニーチェの難解さは、翻訳にあるんじゃないかと思うふしもある。 恐らく原文…

支那論/内藤湖南

ちょっと中国について考えてみようと思った。 とは言え、メディアに垂れ流されているステレオタイプな言説には、あまり興味はない。 しかしながら、友人の中国人について何をか語りたいのでもない。 図書館で本を探してみても、なんとも不愉快なことだが、見…

茶の本/岡倉天心

久しぶりに読み返してみると、この本は西洋に対する東洋のアジテーションなのだなと思った。 茶の歴史と道教と禅に触れ、西洋が蔑んでいる東洋の奥深さを紹介している。 神秘的な東洋というステレオタイプは、この辺りにも源流があるのかもしれない。 富国強…

14歳からの哲学 考えるための教科書/池田晶子

この本もまた図書館で借りた。 自分が14歳だった頃に、この本があったとしたら、手に取って読んだかというとそうは思わない。 池田晶子という名前は、どこかで聞いたことはあった様な気がするが、読んだのは初めてだ。 この本は平易な言葉で書かれてはいるが…

三万年の死の教え/中沢新一

死について考えるようになったのは、十代の後半だったろうか。 ありふれた思春期の考えるふりから、始まったのだと思う。 といっても、自殺や殺人を妄想するようなことではない。 その辺りの健全さ、裏返すと、優等生的な発想から逸脱できないのは、あらかじ…

コロンブスからカストロまで カリブ海域史、1492−1969/エリック・ウィリアム

この本もまた図書館で借りた。 こちらの記事に触発されて、読んでみた。 高校の世界史の不勉強が祟って、あまり理解出来ているとは言い難いが、大航海時代におけるスペインとポルトガル、その覇権に挑戦するフランス、イギリス、ドイツ、そしてアメリカの台…

エピクロス 教説と手紙

久しぶりに取り出してみた。 エピクロスといえばエピキュリアンの元祖であり、日本語で言えば快楽主義というのは、大いなる誤解だ。 エピクロス自身は自然哲学者の流れであり、その快楽主義は積極的な快楽の追求という意味よりは、害を避けてアタラクシアの…

グローバリゼーションの中の江戸/田中優子

この本もまた図書館で借りた。 やけに平易な言葉で書かれていると思って、よくよく見たら、岩波ジュニア新書だった。 江戸時代における諸外国との交流を、服装、食器、視覚といった点から考察し、一般的に「鎖国」と言われる状態ではなかったことを考察して…

イェルサレムのアイヒマン/ハンナ・アーレント

この本もまた図書館で借りた。 最近、図書館や本屋の「アンネの日記」が破られる事件があったが、その事とこの本を読む動機とは関係が無い。 恐らくどこかのブログで、この本の書評を見かけたような気もするが、もう憶えていない。 そもそも、ナチスドイツの…

悲劇の誕生/フリードリッヒ・ニーチェ

ニーチェを読み返すのは久しぶりだ。 この本で古代ギリシアにおける、アポロ的なるものとディオニュソス的なるものの対立を論及していたと記憶していた。 読み返してみると、ギリシア悲劇における没落と喜劇への転換点をエウリーピデースに見出している。 そ…

時間と自己/木村敏

この本を読んだのは、いつのことだったのか、もう憶えていない。 ともあれ、自分のことが気になってしようがない、10代後半の頃にちがいない。 この本は、精神医学の観点からの時間論であり、意識論であろう。 時間という存在を、もの的に捉えることから、こ…

異郷の昭和文学/川村湊

この本もまた、図書館で借りた。 川村湊氏は、以前に「満洲鉄道まぼろし旅行」を読んだぐらいなのだが、この本もまた満洲がテーマである。 言うまでもないが、満州国に対するノスタルジーや賛美という論調ではない。 昭和時代の文学史において満洲という存在…

漢字/白川静

懸賞で貰ったQUOカードが余っていたので、買ってみた。 2014年にはじめて買う本が白川静氏となり、ちょっと幸先が良さそうだ。 何の根拠もないが。 さて、この本の内容はというと、白川漢字学のエッセンスである。 岩波新書という、ある種のフォーマットの中…

福島第一原発観光地化計画

正月に読む本としては、いささか重たいテーマなのだが、だいぶ前に買っていて、通勤中に読めないものだから、ちまちま読んでいるうちに、たまたま読み終えたのが今日だったというだけである。 この本は、ダークツーリズムをその主題としており、原発に対する…

栗本慎一郎の全世界史 経済人類学が導いた生命論としての歴史/栗本慎一郎

気になったので、図書館で借りてみた。 あとがきによれば、この本は最後の著作だという。 内容を乱暴に要約すると、南シベリアを基点とするシュメール人によってもたらされた文明という病に侵された、世界史の概略といったところだろうか。 この場合の文明と…

往生要集/源信

クリスマス・イブに仏教の文献を読み終えるのも、そこに意図は無いのだけれど、何かの縁だろうか。 往生要集を知ったのは、方丈記の部屋の設えの中に以下のように登場するからだ。 西南に竹のつり棚を構へて、黒き皮籠三合を置けり。 すなはち和歌、管弦、往…

パンツをはいたサル/栗本慎一郎

ふと読み返したくなり、図書館で借りてみた。 軽妙な語り口の本で、ほぼ1日にて読了できた。 栗本慎一郎氏の著作は、偉大なるワンパターンのように、カール・ポラニー流の経済人類学理論が援用される。 この本もまた、経済人類学の入門書であり、「幻想とし…

白川静 漢字の世界観/松岡正剛

松岡正剛氏による白川漢字学の入門書である。 今更ながらに、白川静氏の著書が、最近気になっている。 漢字に籠められている、古代中国の呪術的世界を明らかにしていく白川漢字学に痺れてしまう。 今まで習ってきた漢字の知識は何だったのか、と思ってしまう…

禅とは何か/鈴木大拙

表題の通り、「禅」の解説なのだが、あまり理解できていないような気がする。 もともと宗教としての仏教に与するつもりはない。 禅宗という仏教の一流派に対して、何か惹かれるものはあるのだけれど、悟り澄ましてわかったふりをするなんて愚の骨頂だろう。 …

自省録/マルクス=アウレーリウス

前にも読んだが、気になって買い直して、読み返してみた。 だが、どうにも違和感がある。 沈思黙考し、死を想い、何物にも心を乱されない境地に至れ、と言っているようなのだ。 が、そのように生活できるのは、限られた境遇の人々なのではないだろうか。 も…

生きていくことの意味/諸富祥彦

仕事帰りにふらっと図書館に寄って何となく借りてみたうちの一冊。 この本はトランスパーソナル心理学をベースにしたカウンセリングの導入のような本である。 いくつか、ワークの簡単な紹介もされている。 何をか言わんや(いや何も言うまい) 生きていくこ…

カフカ マイナー文学のために/ドゥルーズ=ガタリ

なんて読みにくい本なんだろう、というのが、まず感想である。 ジル・ドゥルーズとフェリックス・ガタリの共著のうち、短いほうなのだと思うが、読みにくい本だ。 決して難解なのではないだろう。 カフカの作品を精神分析にかけて、テクストをネタに、マイナ…

君主論/ニッコロ・マキアヴェリ

読み返したのは、高校生以来だろうか。 世間が選挙で騒がしかったので、つい手にとってしまった。 つまり、その動機はこうだ。 マキャヴェリズムを裏返して、ポピュリズムに迎合する政治的状況を考えようと思った。 この「君主論」は、上手く統治するための…

ラッセル幸福論/バートランド・ラッセル

ラッセルを知ったのは、高校の英語の副読本。 他にも、ディケンズの「デビッド・コパフィールド」や、ホワイトヘッドなんかを教材に使ってたのは、大学になってから改めて驚いた。 教材は良くても、語学力はちっとも身に付かなかった。 バートランド・ラッセ…