雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

三好豊一郎詩集

三好豊一郎という詩人を知ったのは、いつどこでだったのか、もう覚えていない。 だが、「囚人」という詩(代表作と言ってもいいのだろう)だったのは覚えている。 その後、この本を買ったのは、その詩が忘れられなかったからに他ならない。 しかし、久しぶり…

青梅/伊藤比呂美

昔読んだ伊藤比呂美の詩は苦手だった。 苦手だったのに、この本はなぜか手放せないで、本棚の片隅にある。 (あんなに夢中になって読んだモーパッサンはあっさりと手放したのに、である) 久しぶりに手にとってみた。 あけすけに語られる性的なこと、猫、ア…

悪の華/シャルル・ボードレール

何となく詩が自分の中で盛り上がってきたので、久しぶりにボードレールを引っ張り出す。 もう背表紙は日に焼けて、オレンジ色だったはずが黄色とクリーム色の中間のようになっている。 前に読んだのはいつだったかもう覚えていない。 改めて読み出してみると…

地獄の季節/アルチュール・ランボー

ランボーを読むのは、二十歳より前のほうが良い。 そこにある激情や焦燥感のようなものに、もう反応できなくなっている自分に気づく。 詩というものが何であるか。 詩を読むという体験は、自分にとって何であるか。 そんなことに何かしらの答えを持ってしま…

山家鳥虫歌―近世諸国民謡集

歌謡の地層山家鳥虫歌―近世諸国民謡集 (岩波文庫)作者: 浅野建二出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1984/01/17メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (1件) を見る この本は、近世の諸国の歌謡を集めたアンソロジーである。 人の集まる…

ギリシア抒情詩選

増補 ギリシア抒情詩選 (1952年) (岩波文庫)作者: 呉茂一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1952/06/25メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る 前に読んだときは、何か格調高いものがあったように記憶していたのだが、読み返してみ…

Opus/朝吹亮二

Opus作者: 朝吹亮二出版社/メーカー: 思潮社発売日: 1987/09メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る 00から始まり、99で終わる、100篇の詩集である。 ここで描かれるのは、言葉そのものであり、性愛でもあるのだが、欠落の偽装や…

女たちへのエレジー/金子光晴

哀しさ女たちへのエレジー (講談社文芸文庫)作者: 金子光晴出版社/メーカー: 講談社発売日: 1998/08メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 21回この商品を含むブログ (13件) を見る ここにあるのは詩人の冷徹な視線のような気がする。 賛美でもなく、悲嘆でもな…

浅酌歌仙/石川淳、大岡信、杉本秀太郎、丸谷才一

共同主観的な詩の生成の過程浅酌歌仙作者: 石川淳,杉本秀太郎,丸谷才一,大岡信出版社/メーカー: 集英社発売日: 1988/07メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 俳句はもともと連歌の発句が独立したものであるという。 17文字の中に世界を切り取…

梁塵秘抄

流行るもの梁塵秘抄 (岩波文庫 黄 22-1)作者: 佐佐木信綱出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1941/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 12回この商品を含むブログ (6件) を見る あまりにも有名なので、内容だとか成り立ちだとか、そういったことは書かない。…

詩の力/吉本隆明

詩の力 (新潮文庫)作者: 吉本隆明出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/12/20メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 9回この商品を含むブログ (26件) を見る これは良い本だと思った。 現代詩を中心に短歌、俳句、歌謡曲までを射程において、吉本隆明が平明に語…

井上井月

作者と作品は井上井月 (蝸牛俳句文庫)作者: 春日愚良子出版社/メーカー: 蝸牛社発売日: 1992/11メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (2件) を見る 井上井月は、幕末から明治の初めの頃の俳人だそうだ。 つげ義春の「無能の人」にも登場する…

北園克衛詩集

コトバ・イメージ北園克衛詩集 (現代詩文庫 第 2期23)作者: 北園克衛出版社/メーカー: 思潮社発売日: 1981/06メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (9件) を見る 久しぶりに引っ張り出して読んでみる。 北園克衛の詩は、ひとつは名詞の持つイ…

寺山修司青春歌集

的な虚構の世界寺山修司青春歌集 (角川文庫)作者: 寺山修司出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2005/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 23回この商品を含むブログ (36件) を見る 実は短歌のことは良く判らない。 同じ定型詩でも、俳句は何となく伝わる。 …

李賀詩選

漢字・イメージ・詩李賀詩選 (岩波文庫)作者: 李賀,黒川洋一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1993/12/16メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 20回この商品を含むブログ (11件) を見る 李賀を知ったのはいつの頃だったか。 少なくとも学生の頃ではなかったよ…

吉本隆明初期詩集

出発点がうっすらと吉本隆明初期詩集 (講談社文芸文庫)作者: 吉本隆明出版社/メーカー: 講談社発売日: 1992/10/02メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (6件) を見る 何となく、吉本隆明の出発点を確かめたくて、再読してみる。 ここ…

カバンのなかの月夜―北園克衛の造型詩

詩の極限に向かってカバンのなかの月夜―北園克衛の造型詩作者: 金沢一志出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2002/11メディア: ハードカバー購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ (12件) を見る 北園克衛を知ったのは、高校の頃だったろうか。 日本…

夜のガスパール/アロイジウス・ベルトラン

想像力はどこにあるのか夜のガスパール―レンブラント、カロー風の幻想曲 (岩波文庫)作者: アロイジウスベルトラン,及川茂出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1991/11/18メディア: 文庫 クリック: 8回この商品を含むブログ (8件) を見る 同名のピアノ曲の方が…

東京日記/リチャード・ブローティガン

孤独であることは必ずしも悪い意味ではない東京日記―リチャード・ブローティガン詩集作者: リチャードブローティガン,Richard Brautigan,福間健二出版社/メーカー: 思潮社発売日: 1992/08メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (18件) を見る …

永田耕衣―自選三百句

短いということ永田耕衣―自選三百句 (俳句文庫)作者: 永田耕衣出版社/メーカー: 春陽堂書店発売日: 1992/09メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る 俳句は世界で一番短い詩だと言われている。その、5・7・5のたった17音は、詩的な抒情に溢れていなけ…

アンリ・ミショー詩集

野蛮人の国からこんにちわアンリ・ミショー詩集 (双書・20世紀の詩人 19)作者: アンリ・ミショー,小海永二出版社/メーカー: 小沢書店発売日: 1995/03メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 何度か読み返すうちに、その奇妙さが理解できてきたよ…

突然訪れた天使の日/リチャード・ブローティガン

ビート・ジェネレーションってもう死語に近いのかな?突然訪れた天使の日―リチャード・ブローティガン詩集作者: リチャードブローティガン,中上哲夫出版社/メーカー: 思潮社発売日: 1991/05メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (8…

Ambarvalia/旅人かへらず/西脇順三郎

詩とはスタイルであり詩人はスタイリッシュであるべきということAmbarvalia/旅人かへらず (講談社文芸文庫)作者: 西脇順三郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 1995/02/06メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (17件) を見る 久しぶりに…

滝口修造の詩的実験 1927〜1937

詩を読む時間滝口修造の詩的実験 1927~1937作者: 滝口修造出版社/メーカー: 思潮社発売日: 1991/03メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 学生の頃に日本のシュルレアリスムを読み漁ってたどり着いた一冊。 当時は北園克衛や西脇順三郎、吉岡実…