雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

表徴の帝国/ロラン・バルト


遠い東の国で戯れる

表徴の帝国 (ちくま学芸文庫)

表徴の帝国 (ちくま学芸文庫)


東京の中心は空虚である、と要約されることのあるこの本、実は日本について書いているのではなく、日本文化を記号論の観点で読み解くと、という試み、とでも言えようか?
バルト節っぽいのだが、あくまで外部から見たものであり、日本人にとっては「そうかぁ?」という感じは否めない。
それは、話に都合の良いシーニュを取り出しているだけである点に起因するのだと思うが、それがテーマなのだからしょうがないと言えばしょうがない。
日本文化の紹介でもないし、分析でもなく、戯れ?(バルトの大抵の著作はそんな感じだが)