聖と俗と貴と卑と
- 作者: 中上健次
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1992/12/22
- メディア: 文庫
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この本も友達に貸していたのを忘れて、2冊買ってしまった。
中上健次の描く熊野は、聖と俗と貴と卑と性の入り混じった物語空間なのだが、この本は盲いた者と荒くれと淫放な女が絡み合っている。特に盲目であることと聖なることにスポットが当たっている。
引き込まれるように読み、あっという間に読み終わってしまったが、その濃密さに圧倒されるのだった。