雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

秘法十七番/アンドレ・ブルトン


蛇行する自由


この本は高校生の頃に買ってしばらく読まなかった。
詩なのか散文なのか、蛇行するようなエクリチュールに惑わされて読み通すことができないでいた。
小学校以来の国語の授業の悪影響だと思うのだけれど、文章の意味するところは一つで、正解があるという考えは、詩を読むのにはそぐわないような気がしている。
何が書いてあるかが重要なのではなく、何を読み取れるかがそのテクストの価値ではないだろうか?
それはともかく、改めて読むと、この本に書かれているのは「自由」である、と思ったのだった。