無意識の海へ
- 作者: カール・グスタフ・ユング,アニエラ・ヤッフェ,河合隼雄,藤繩昭,出井淑子
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 1972/06/20
- メディア: 単行本
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幾つか読んだユングの著作の中でも良かったもののひとつ。1巻では幼少時代から学生時代、フロイトとの出会い、無意識に対する格闘が語られる。
だが、あまり外的な出来事を記述しているのではなく、内面や夢が語られるため、きちんと編年体になっていないような気がする。だが、それがこの自伝の良いところだと思う。
前回読んだときは見過ごしていたのだが、その後のユング派から派生していくプロセス志向心理学のスピリチュアル・エマージェンシーや、超常現象も語られている。
読むうちに、なぜ自分が今この時にこの本を読もうと思ったのかが問われている気がする。