ひとりごとではないはずだが
カメラの前のモノローグ 埴谷雄高・猪熊弦一郎・武満徹 (集英社新書)
- 作者: マリオA
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2000/05
- メディア: 新書
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なんとなく読み返してみると、かなり面白い本であったことに気づく。インタビュアの存在は限りなく消されて、まるでモノローグのように文章は組み立てられている。そして、人選にも小気味よいセンスを感じる。
埴谷雄高の語り口は、まるで好々爺で、武満徹を和楽器に導いたのは石川淳であったことを発見し、そんな本筋でないことでも楽しい本であった。