雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

遠い水平線/アントニオ・タブッキ


さがしもののものがたり

遠い水平線 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)

遠い水平線 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)


前に読んだはずだが覚えていない。身元不明の死体の身元を探す物語。それは誰だったの
かは、読んでもらうしかない。
タブッキの小説は一種の旅行記とも言えると思う。「インド夜想曲」ではタイトルの通り
インドを、「レクイエム」ではリスボンを、そしてこの本ではイタリアのとある都市を旅
行することになる。
最後まで読むと、冒頭の引用がわかる仕掛けは流石だと思う。