雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

ゲーム理論を読みとく/竹田茂夫


不愉快な不可解

ゲーム理論を読みとく (ちくま新書)

ゲーム理論を読みとく (ちくま新書)


数学や経済学の一分野にゲーム理論というのがあるらしい。さらにMBAでも教えているようだ。ところで、ゲーム理論て何だ?という疑問が涌いてきたので、良さそうな入門書を読んでみた。これでゲーム理論の全てが判った訳でもなく、批判できるほどの視点が持てた訳ではないけれど、不可解さ、不愉快さが残るのだった。自分が理解できないことに対する苛立ちかもしれない。だが、それを差し引いても、不愉快な分野な印象なのだ。
この本自体は、うまくまとまっているし、批判的にゲーム理論を捕らえているし、面白い。だからこそ、この不愉快さはゲーム理論そのものに対する感覚的な反応なのだと思う。