雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

大王/黒田硫黄


熱があるので

大王 (Cue comics)

大王 (Cue comics)


いきなり38℃越えの高熱が出たのでとりあえずスポーツドリンクのペットボトルを枕元に置いて眼が覚めたりいつの間にか眠りに落ちたりせっかくだから本でも読みたいのだけれど高熱でぼうっとするしこんなときは漫画でもと引っ張り出す。ちょっと前に「セクシーボイス&ロボ」がTVドラマになったり、「茄子」の連作の中から「アンダルシアの夏」がアニメになったり、メジャーになるかと思いきや、そうでも無さそうな雰囲気。ひと昔前の、少年ジャンプ的な売り方はいまさら無いのだろうけれど。この本自体は、黒田硫黄の第一短編集であり、デビュー作のあたりか。デビュー作の「南天」の味わいも何ともいい難いが、よしもとよしともとのコラボの「あさがお」の甘酸っぱさは何度読んでも良いと思う。高熱なさなかでぽつぽつと読んでいくうちに、少しづつ時間は過ぎていったのだった。