雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

カンバセイション・ピース/保坂和志


なすがまま

カンバセイション・ピース (新潮文庫)

カンバセイション・ピース (新潮文庫)


タイトルの通りの小説であり、小説以外に表現のしようの無いモノであると思った。著者について詳しくは知らない。会話の連続とモノローグと回想と時間の流れは一定ではない。気負う気配を感じさせず、猫と野球への思い入れをたっぷりと詰め込んだ、まるでたまに会う親戚の昔話かのような記述はこの人ならではなのかもしれない。