雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

岡本太郎の沖縄/岡本太郎、岡本敏子


永遠の一瞬

岡本太郎の沖縄

岡本太郎の沖縄


岡本太郎が沖縄を取材した時の写真を集めている。
岡本太郎が何を見て何を感じたのか、それはこれらの写真からよく判るのだ。
ここには永遠なる一瞬がある。
ここに写っている人々の息遣いさえも捉えているかのような写真。
やはり写真は、テクニックだけでは無い何かがある。
1959年と1966年の沖縄は、アメリカ占領下なのだが、そんな時代というものを感じさせない写真ばかりだ。
ウタキや海岸やマーケット、子供と女性、屠られた山羊、闘牛、電柱に寄りかかってサンシンを爪弾く男、大きな木、女たちの力強い瞳…
沖縄に行きたいと思うのではない。
この場にいたかったと思うのだ。