雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

吉本隆明初期詩集


出発点がうっすらと

吉本隆明初期詩集 (講談社文芸文庫)

吉本隆明初期詩集 (講談社文芸文庫)


何となく、吉本隆明の出発点を確かめたくて、再読してみる。
ここにあるのは、詩人としての吉本隆明であり、孤独の抒情を詠っているように思う。
時代背景もあるのだろうか、個々人の存在のあり方、その孤独のありか、それらを純粋な言葉として捕らえようとしていると思うのだ。
そしてそこには、月島、山形の光景がうっすらと見えている。
(その辺りは「月島物語」や「背景の記憶」に書かれていただろうか?)