雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

深夜特急〈5〉トルコ・ギリシャ・地中海/沢木耕太郎


旅という生活

深夜特急〈5〉トルコ・ギリシャ・地中海 (新潮文庫)

深夜特急〈5〉トルコ・ギリシャ・地中海 (新潮文庫)


トルコからギリシャエーゲ海と、旅は終盤に差し掛かっていく。
アジアからヨーロッパへ、荒野と村から都市へ、風景も変わり行く。
そして旅の終わりを意識し始める。
そしていつしか、旅への違和感が生まれ、早く移っていくことを選択し始める。
旅への違和感、それは旅が生活に変わっていたことの兆しといえるだろう。
著者が飽きている分だけ読んでいても退屈していく。
描かれる国々も、そこに暮らす人々も何ら関係は無い。
ただ飽きているのだ