雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

茄子 (3)/黒田硫黄


茄子 (3) (アフタヌーンKC (314))

茄子 (3) (アフタヌーンKC (314))


最終巻である。
物語としての収束と発散。
高間と高橋と大西と松浦、そして第一話の何も無い女子高生が交差する。
そして死の影。
富士山を舞台にしたSF的なもの。
松浦。
奇妙な性癖のヤコブセン
そして最終話。
物語は収束するようで、発散してゆく。
2巻までの料理の影は消えてゆく。
スペクタクルではないが通底する物語は開かれているようだ。
国重と有野はどうなるのか?
アンジェラは青森にたどり着けたのか?
何も無い女子高生はどこに行ったのか?