雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

逆さまゲーム/アントニオ・タブッキ


淡々と

逆さまゲーム (白水Uブックス―海外小説の誘惑)

逆さまゲーム (白水Uブックス―海外小説の誘惑)


タブッキの小説には、静寂さが満ちている。
それは、過酷な現実とあてもない空想の間にある、隙間の静けさのようなものだ。
それを嘆くのではなく、感傷に浸るのもなく、そこにある形で淡々と提示してくる。