雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

ノヴム・オルガヌム−新機関/ベーコン


ノヴム・オルガヌム―新機関 (岩波文庫 青 617-2)

ノヴム・オルガヌム―新機関 (岩波文庫 青 617-2)


高校の頃に授業で読まされたのが、本棚に残っていた。
懐かしいパラフィン紙に包まれた青帯岩波文庫である。
人間は、種族のイドラ洞窟のイドラ市場のイドラ劇場のイドラの4つのイドラに囚われているという。
真理にたどり着くためには、正しく帰納法を用いる必要があるという。
そのために、ベーコンは壮大な計画を立てたのだが、この本はその第2部の一部であるという。
発端にあるのは神学による学問支配からの開放にあるようだ。
ベーコンによると、プラトンアリストテレスも利用されているという。
だが、それはイドラに囚われた演繹法的な内容にも問題があると暗に言っているようだ。
正しい帰納法とは何であるか?
それもイドラのひとつではないだろうか?