雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

Slash with a Knife/奈良美智


目線の先に

Slash with a Knife

Slash with a Knife


奈良美智を知ったのは1990年代の初め頃だったろうか。
背景も無い大画面に、にらみつけるような目つきの2頭身の少女が描かれた作品をテレビで見たような気がする。
拗ねたような拒絶するような痛々しくもあるその目線が印象に残ったのだと思う。
その作品がどの作品だったのかは確かめようも無いが、その後、奈良美智の作品集(ドローイング集?)を数冊買ったうちの1冊がこの本である。
なぜ今、この本を引っ張り出したのかはわからない。
画集とか写真集とか、ふと見返したくなる時がある。
そしてその目線に懐かしさすら覚えるようになった。