この本もまた図書館で借りた本である。
というか、絶版で店頭では手に入らない。
この本はボウルズの初期の短編を集めている。
ボウルズにとってのアラブとは、決して相容れない他者として立ち現れる。
物語世界に裂け目を入れ、悲劇をもたらす。
主人公たちは彼らに何をしたということもない。
悲劇の原因を作ったわけでもない。
ただ不条理に悲劇がもたらされる。
なぜボウルズを読みたくなるのだろうか。
- 作者: ポールボウルズ,四方田犬彦
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1989/06
- メディア: 単行本
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