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雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

青梅/伊藤比呂美

昔読んだ伊藤比呂美の詩は苦手だった。
苦手だったのに、この本はなぜか手放せないで、本棚の片隅にある。
(あんなに夢中になって読んだモーパッサンはあっさりと手放したのに、である)
久しぶりに手にとってみた。
あけすけに語られる性的なこと、猫、アレチノギク、死体…
それらの言葉たちが選ばれ連なる。
選ばれ方、連なり方は、詩人の感覚だろうか。
何が苦手なのかは判らない。
だけど、読むのを止めて本を閉じてしまいたい気持ちがあるのに、読み続けてしまう。
そして、何かを語りたくなる。
何かを語りたい訳ではなく、語ることを刺激されている。
だから、この詩集はやっぱり苦手だが、たぶん残しておくだろう。
そしていつの日かまた読むような気がした。
これはそういう詩集なのだと思う。

青梅 (集英社文庫)

青梅 (集英社文庫)