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雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

エバは猫の中(ラテンアメリカ文学アンソロジー)

ラテンアメリカという括りで文学を語ってしまうことにどれだけの意味が在るのか。
だが、世界文学に対して、各国の違いを明確に語れないのだから、ラテンアメリカという括りで見たほうが理解しやすい、って事もある。
そもそも、世界文学って言ってる時点で、日本文学を例外視しようとしていたら、スタートから躓いている。
それはともかく。
最近は本屋に行っても、なかなか文学のコーナーに足が向かない。
仕事関係の本、子供のための本、文庫本、新書本、人文系の本、それらより優先度は低い。
かつて暇があれば、神保町界隈で時間を潰していた頃、ラテンアメリカ文学は結構、幅をきかせていた気がする。
もちろん古本屋なので、新刊本はもうちょっと前だったのだろうか。
この本も今は亡きサンリオ文庫であり、1987年の初版だ。
当たり前だが、ページはちょっと黄ばんでいる。
この本には、中南米諸国の作家たちの中短編が収められている。
といいつつ、ボルヘスは入っていないのだが、ガルシア=マルケスやパス、コルタサルも入りつつ、見かけたことのない作家も入っている。
出身国も異なれば、作家も異なるので、作風も多種多様だ。
幻想的と言えば幻想的かもしれないが、そもそも想像力のベースが異なるのだろうから、一括りにそうとも言えないだろう。
この本を読んで、気になる作家が見つかったならば、それは読む意味があったということだろう。


エバは猫の中―ラテンアメリカ文学アンソロジー (サンリオ文庫)

エバは猫の中―ラテンアメリカ文学アンソロジー (サンリオ文庫)


収録作品は以下の通り。
 アランダ司令官の手 / アルフォンソ・レイエス
 波と暮らして / オクタビオ・パス
 犬が鳴いてないか / ファン・ルルフォ
 生活費 / カルロス・フエンテス
 カナリアとペンチと三人の死者のお話 / ホルヘ・イバルグエンゴイティア
 包誠(パオ・チエン)による歴史 / サルバドール・エリソンド
 遊園地 / ホセ・エミリオ・パチェーコ
 ミスター・テイラー / アウグスト・モンテローソ
 エバは猫の中 / ガブリエル・ガルシア=マルケス
 イシチドリの夜 / ガブリエル・ガルシア=マルケス
 記章(バッジ) / フリオ・ラモン・リベイロ
 薔薇の男 / マヌエル・ローハス
 閉じられたドア / ホセ・ドノーソ
 羽根枕 / オラシオ・キローガ
 水に浮かんだ家 / フェリスベルト・エルナンデス
 旅行者 -1840年 / マヌエル・ムヒカ=ライネス
 パウリーナの思い出に / アドルフォ・ビオイ=カサレス
 追い求める男 / フリオ・コルタサル


福武文庫でタイトルを変えて再発されたこともあるらしいが未確認。
(ガルシア=マルケスの収録作のみ、異なるらしい)