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雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

モンゴル大紀行/開高健、高橋昇

初めて開高健を読むのだけれど、どうやらドキュメンタリー番組を本にしたものらしい。
何と言うか、入り方が邪道で、つくづく王道から縁遠いのは、自分の性格だろうか。
ともあれ、モンゴルにチンギス・ハーンの墓陵を調査し、120cm超のイトウを釣りに行く。
高橋氏の写真が、乾いたモンゴルの空気感を写しているようにも見える。
開高氏の最晩年(とはいっても56歳だろうか?)の姿らしい。
その佇まいと飄々とした言葉が、モンゴルの風景と良く合っているようだ。
大河の辺で竿を振っている姿。
煙草をふかしている姿。
大魚を釣り上げ、笑顔がほころぶ。
「悠々として急げ」
その言葉が、この本を表しているようにも思った。


モンゴル大紀行 (朝日文庫)

モンゴル大紀行 (朝日文庫)


JAGATARAの名曲「岬で待つわ」にも
「スピード、更にスピード、もっとゆっくり急げ」
という歌詞があるのを連想した。