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雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

ルバイヤート/オマル・ハイヤーム

ルバイヤートとは、四行詩という意味らしい。
作者のオマル・ハイヤームは11世紀のペルシア(今のイラン辺り?)の、数学者にして哲学者そして詩人だそうだ。
この本の解説で知ったぐらいの、浅はかな知識を書き連ねるのはやめよう。
簡潔ながら、詠い上げるそのパトスは、漢詩にも似ながら、全く異なる趣がある。
イスラム世界でありながら、唯一神の絶対性を否定している詩もあり、とかくやたらに酒を賛美したりする。
そういえば、高校の世界史の授業は、あまり身が入らなかったが、ローマ帝国崩壊後からルネサンスに至る数世紀は、イスラム文化とモンゴル遊牧民ユーラシア大陸を席巻したのではなかったっけ。
ギリシャとインドで生まれた数学が、イスラム文明によって統合され、近代数学の基礎となったという話を何となく覚えている。(合っているだろうか?)
ともあれ、古代世界と近代世界を繋ぐミッシングリンクは、暗黒と言われた中世ヨーロッパ(それを豊穣なる闇と言ったのは、ユングだったけ?)と、もうひとつはイスラム帝国という話はどこで読んだのか。
ともあれ、世界には未だに読んでいない本がありすぎる。

ルバイヤート (岩波文庫 赤 783-1)

ルバイヤート (岩波文庫 赤 783-1)


蛇足1
山梨県勝沼丸藤葡萄酒というワイナリーが、『ルバイヤート』というワインを造っている。
辛口の白の「甲州シュール・リー」は絶品だと思う。


蛇足2
1992年8月26日ボスニア紛争にて、サラエヴォ図書館はセルビア人勢力によって砲撃され、炎上し、その蔵書の一切が灰燼に帰した。
イスラム文化が記憶していた、古代と近代とを繋ぐ貴重な糸が、数時間で跡形もなくなってしまった。