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雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

東方見聞録/マルコ・ポーロ

マルコ・ポーロの名前は知っていても、そして、ヨーロッパに「ジパング」の存在を知らしめた本人であるということを知っていても、実際にその著書に触れていなかった。
なので、ひとつ読んでみようと思い立ち、図書館で借りることにした。
ここに描かれている、東洋の国々の姿が、真実かどうかは判らない。
日本が黄金の国と描かれても、それが全面的な事実ではないことは確かなのだけれど、例えば豊臣秀吉の金の茶室の話が、どこでどう捩れたのか追いかけようも無いけれど、何らかの形で伝わった結果だとしたら、あながちそれは出鱈目だと言えないのではないだろうか。
同じように、中央アジアから中国、東南アジア、インド、北アフリカに至る様々な国々の姿には、どこかしら事実が混じっているように思う。
だがそれが事実だろうと事実ではなかろうと、数十年にわたってフビライ・ハーンに仕え、諸国を旅し、また時には、異国の王として派遣されたマルコ・ポーロに、諸国の世情はこのように伝わっていたのだろう。
あるいは、マルコ・ポーロの報告として、このように伝えたのかもしれない。
簡潔に3日間砂漠を越えると、と言った記述に出会う度、そこには書かれなかった、旅に纏わるあれこれを想像してしまう。
つまり、書かれた事実より、書かれなかったマルコ・ポーロ自身の姿が気になってくる。
いわゆるドラマ性も無く、命の危険と紙一重のところで、フビライ・ハーンの手先となりつつ、貿易商として成功していったマルコ・ポーロという人物は、この本からはあまり見えない。
ただ、フビライ・ハーンの眼となり、手足として飛び回っていく。
それにしても、金に関する律儀な記述と、食人と性に関する多くの風習が報告されている。
これはどう読むべきだろうか。


多くの翻訳があるようだ

東方見聞録

東方見聞録

借りたのは、青木富太郎訳のハードカバー
完訳 東方見聞録〈1〉 (平凡社ライブラリー)

完訳 東方見聞録〈1〉 (平凡社ライブラリー)

完訳 東方見聞録〈2〉 (平凡社ライブラリー)

完訳 東方見聞録〈2〉 (平凡社ライブラリー)

手に入りやすいのはこれだろうか