雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

セラフィタ/オノレ・ド・バルザック

この歳にもなって、バルザックを読んでいなかったのはどうかと思う。
だが、最初に読むバルザックの作品がこの本であるのも、どうかと思う。
いずれにしても王道を通れないのだから、通れる道を通るしかあるまい、と開き直ってみたところで、教養の浅さを誤魔化せるものではないのだから、お里が知れるというものだ。
セラフィタ(あるいはセラフィトゥス)が何者であるかはこの物語の核心であるのでここでは記さない。
だが、それを中心に展開される神学的神秘論議にはついていけない。
無限なる存在としての神?
だから何だというのだろう。
延々と続く神秘論議に鼻白むものを覚えつつ、何とか読み終えたのだった。
きっと、バルザックはもうこれ以上読まない。

セラフィタ (角川文庫)

セラフィタ (角川文庫)

持っているのは角川文庫の復刻版
セラフィタ

セラフィタ

こっちの方が手に入りやすいのだろうか?