1989年の吉本隆明氏の作品。
評論のようでもあり、詩のようでもある。
時事的な話題を取り上げつつも、まるで観念論のようにも見える。
言葉と身体を重ね合わせ、身体の喩で思考する。
むしろ、観念を身体に向かって開いてゆくことで、新たな思考のありようを探しているように思えた。
それは、「ハイイメージ論」にも繋がる1980年代の吉本隆明氏の、オルタ−ナティブな姿だったのだ。
- 作者: 吉本隆明
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