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雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

夢酔独言 他/勝小吉

語り

勝小吉は、勝海舟の親父。
42歳で今までの半生を振り返って、こんな人生送るなよ、と戒めとして書いたもの。
なので、ありがたみも無く、説教臭いのだって嘘臭い。
奔放に好き勝手生きてきて、いまさらそれは無いんじゃないの、と言いたくもなる。
だが、そんな生き方も許される江戸時代の日本社会は、ものすごく寛容だったのかもしれない。
嘘か本当か詮索する前に、困っている人には金を恵み、番所だって何だかんだと言い逃れて通ることが出来てしまう。
16歳だかの男がふらっと家出して、乞食をやりながら伊勢まで行けてしまう、って。
かつての「電波少年」や「ロケみつ」的な、他人の好意で何とかなってしまう世の中が、普通だったのだなあと思ってしまう。
つまり、他人の好意で何とかなってしまうことが、TV番組のネタとなっていることは、それが普通ではないことの告発しているのではないか。
あるいは、他人の好意で何とかなってしまうことを、ある種のドラマチックなエピソードとして楽しんでいるTVのこちら側にいるワタシとは一体何者なんだろうか。
ともあれ、江戸時代は40代で隠居してしまったり、破天荒というか、何だか適当に生きるのが許される、豊かな社会だったのだろう。

夢酔独言 他 (東洋文庫 (138))

夢酔独言 他 (東洋文庫 (138))

借りたのは東洋文庫。「平子龍先生遣事」が併録されている。
夢酔独言 他 (平凡社ライブラリー)

夢酔独言 他 (平凡社ライブラリー)

平凡社ライブラリーにも入っているようだ。
夢酔独言 (読んでおきたい日本の名作)

夢酔独言 (読んでおきたい日本の名作)

こんなのもあるらしい。
氷川清話 夢酔独言 (中公クラシックス)

氷川清話 夢酔独言 (中公クラシックス)

中公クラシックスは、「氷川清話」と一緒に親子で収録されている。
夢酔独言―勝小吉自伝 (1974年) (角川文庫)

夢酔独言―勝小吉自伝 (1974年) (角川文庫)

角川文庫のこういうのを復刊させて欲しい。