雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

夢を見た/ジョナサン・ボロフスキー

ボロフスキーについて、どう説明すればいいのか。
例えばこうだ。
1980年代に日本に於いて良く知られたアメリカの現代アート作家。
どうもしっくりこない。
興味をもった人は、ネットで検索するだろうし、知っている人は今更だろうから、とりあえず割愛しよう。
この本は、ボロフスキーの夢日記とでも言うべき作品集である。
だが、この説明も何だかしっくりきていない。
夢を記録したドローイングと、その日本語訳が、見開き2ページで構成されている。
そして94篇の夢が登場する。
夢日記を書いたことがある人なら判るだろうが、あとで判るようなポイントだけをまとめるのは難しい。
寝ぼけているせいもあるのだろうが、冗長でまとまりの無いものになりがちだ。
だったら目が覚めて書けばいいじゃないかと考えるが、目が覚めてしまうと大半は忘れている。
夢を題材として作品を作り出すことは、簡単なように見えて、案外難しいものだろう。
この本は、日本でボロフスキー展が行われた際に、買った気がする。
この本を読み、展覧会で作品を見て、また本を読み返す、といった循環構造で楽しんだと思う。
なので、この本だけ読みかえしたのでは、何となく物足りない。


夢をみた

夢をみた

  • 作者: ジョナサン・ボロフスキー,オン・サンデーズ,金沢一志
  • 出版社/メーカー: イッシ・プレス
  • 発売日: 1987
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