雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

君主論/ニッコロ・マキアヴェリ

読み返したのは、高校生以来だろうか。
世間が選挙で騒がしかったので、つい手にとってしまった。
つまり、その動機はこうだ。
マキャヴェリズムを裏返して、ポピュリズムに迎合する政治的状況を考えようと思った。
この「君主論」は、上手く統治するためのノウハウであり、上手く統治できるということは、臣民に迎合するか抑圧するか、或いは使い分けるか、といったノウハウでもあるということだ。
民主主義という仮面を被ったポピュリズムを抑え込むためのノウハウが、ここには書かれているのではないか、という読みである。
マキアヴェリの考える理想の君主の裏返しは、移り気でありながらも支配されやすい民衆であり、今の状況との共通点が見えてくるだろう。
と考えたところで、途端につまらなくなったので、この話は止める。


この本は、いかに国を治めるべきか、というテクニックの本である。
また、マキャヴェリズムの本でもない。
むしろ、いかに人心を掴むのか、といった策略をめぐらすための本でもある。
だが、そこに思想は無い。
あるのは、歴史認識とテクニックであり、友人としてはちょっと敬遠したい。


君主論 新訳 (中公文庫)

君主論 新訳 (中公文庫)

持っているのは中公文庫
新訳 君主論 (中公文庫BIBLIO)

新訳 君主論 (中公文庫BIBLIO)

これは新訳らしい。
君主論 (岩波文庫)

君主論 (岩波文庫)

そういえば、岩波文庫にも入っていたっけ
君主論 (講談社学術文庫)

君主論 (講談社学術文庫)

学術文庫版は見たことが無い
君主論 (まんがで読破)

君主論 (まんがで読破)

マンガで読むのは流行なのか?
君主論 (中公クラシックス)

君主論 (中公クラシックス)

そういえば中公クラシックにも入っていたっけ
君主論 (角川ソフィア文庫)

君主論 (角川ソフィア文庫)

角川ソフィア文庫にも入っているらしい


その他にも、超訳だの要約だの数え切れない。