仕事帰りにふらっと図書館に寄って何となく借りてみたうちの一冊。
中島らも氏に特別の思い入れも無い。
亡くなってもう十年近く経つようだ。
この本は回想を中心とした、肩の力の抜けたエッセイだった。
それでも、ブルトン、フーコー、バタイユ、デュシャンといった名前が飛び出す。
また、浜村淳から聞いた話として、高倉健主演の仁侠映画を、中核派と革マル派の学生が見ているのだけれど、映画の筋で意見が割れ、一発即発の雰囲気の中、その場を取りまとめる学生と、「ポリ公かえれ!」の大合唱になるというエピソードがあった。
確かこの話は、タモリが話していたような気がするのだけれど、もしかしたら中島らも氏本人だったのかもしれない。
不確かな記憶の中だと、中島らも氏は「タモリ倶楽部」にちょいちょい出演したり、「探偵ナイトスクープ」にたまに出ていたような気がする。
もっとも、大阪ローカルだったらもっといろんな番組に出ていたのかもしれない。
何だか懐かしい感じがした。
- 作者: 中島らも
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1995/07
- メディア: 文庫
- クリック: 9回
- この商品を含むブログ (67件) を見る