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雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

海からの贈物/アン・モロウ・リンドバーグ

これもまた、古本屋で衝動買い。
翻訳が吉田健一だったので、どんなものかと買ってみた。
リンドバーグ夫妻のことを知らなくても、何をか期待してしまうのは已むを得ないだろう。
この本は、浜辺の貝殻に事寄せて、女性の生き方を語るといった内容だ。
それも保守的な西欧女性の姿のように思えた。
私は男なので、いまひとつ理解できていない気がするが、もし女性が読んだら、共感したりするのだろうか。
いやむしろ、女心が分っていない、ということかもしれない。
分っていないということを前提に、この本をどう思ったのかということを書くべきだろう。
この本は女性が女性の心情を書き連ねたものだろう、というのが、分らないなりの理解である。
分っていないので、その心情に共感することは出来ない。
では、理解できるかというと、どうも理解したくないという心情が働いているようにも思える。
母として、妻として、独りの時間、といった考察がされるのだが、女は斯く在るべし(裏返しには男は斯く在るべし)という暗黙の前提があるような気がする。
つまり、ジェンダーとしての女性について言及されていないようだ。
そしてそのことが、どうにも受け入れ難いのだと思う。
あとがきによると、訳者の吉田健一は、自らの心の内側を考察する精神性を評価しているようだ。
果たしてそうなのだろうか。
どうもこの本の読みに関しては、吉田健一とはすれ違ってしまったようだ。


海からの贈物 (新潮文庫)

海からの贈物 (新潮文庫)

読んだのは新潮文庫版。


海からの贈りもの

海からの贈りもの

これは、ハードカバーだろうか。