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雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

ONCE/谷川俊太郎

古本屋で見つけて、衝動買いした。
なぜ過去は斯くも恥ずかしいものなのか、と私は思っているのだが、谷川俊太郎氏は易々とそれを提示してしまっている。
本当は易々とではないのかもしれない。
10代の恥ずかしさとは違う、20代の恥ずかしさ、くだらなさ、駄目さに、二度と戻りたくはないと思っているのだが、谷川氏もこの本の頃に戻りたいと思っているのではないようだ。
それは紛れもなく嘗てあったものであり、それを否定することなく正面から捉えようとしている、という本なのだろうとは思う。
だが、読み手である私には、焦燥感や胸の苦しくなるような恥ずかしさに苛まれてしまう。
決して戻りたいと思っているのではないが、かといって消し去ることも出来ず、現在を苛む過去の私と言う存在と、どう折り合いをつければ良いのか、今は答えはない。


ONCE(ワンス)―私の20歳代 (集英社文庫)

ONCE(ワンス)―私の20歳代 (集英社文庫)