雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

現代アジア論の名著/長崎暢子・山内昌之 編

この本もまた図書館で借りてみた。
自分の中でのアジアと思っているものが、実際の地域の話ではなく、どのような捕らえ方をしているのか、相対的な位置づけを考えようかと読んでみることにした。
それは、マルクス(というか、むしろエンゲルスだろうか)が言うところの、生産様式としてのアジアでもなく、サイードの言うところのオリエンタリズムとしてのアジアでもないとしたら、一体何なのか。
或いは、岡倉天心の言う東邦に近いのか、どうも上手く説明できないように思う。
だが、この本はそんな疑問にヒントを与えてくれるものではないようだ。
中国、東南アジア、インド、イスラム中央アジア、といった問題系の入門書を紹介するといった体だ。
従って自分の中のアジアについては、さらに文献を渉猟するしかないようだ。