熱を出して寝込んだので、いくつか本を読みまくっていた中の一冊。
ねこぢるは90年代に活躍し、自殺してしまった漫画家である。
一時、気に入って買い漁っていたが、最近はあまり読んでいない。
ねこぢるの作品の中でも、この本は読みやすい方だろう。
旦那と共にインドを旅行したエッセイ漫画である。
とは言え、有名な観光地を巡るのでもなく、街をぶらぶらし、ガンジャを吸い、バングラッシーを飲み、「あっち」の世界のことを語る。
あの世界を一生
知らないまま
死んでいくのは
なんだかバカバカシー程
不幸だと思う…
こういった精神世界的な言葉を敬遠するのなら、ねこぢる的な世界は苦手だろう。
むしろどっぷりはまってしまう人ほど、紙一重で異なるので苦手かもしれない。
しかし、旅をする意味というのは、空間の移動だけではなく、精神の移動にもあるのだろう。
旅に出て考えること、或いは、考えていたことを確認する旅、そんなことを考え、また旅に出てみたいと思うのだ。
ぢるぢる旅行記 (インド編) (Bunkasha comics―Manga Aloha! series)
- 作者: ねこぢる
- 出版社/メーカー: ぶんか社
- 発売日: 1998/02
- メディア: コミック
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- 作者: ねこぢる
- 出版社/メーカー: 青林堂
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