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雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

グローバリゼーションの中の江戸/田中優子

この本もまた図書館で借りた。
やけに平易な言葉で書かれていると思って、よくよく見たら、岩波ジュニア新書だった。
江戸時代における諸外国との交流を、服装、食器、視覚といった点から考察し、一般的に「鎖国」と言われる状態ではなかったことを考察している。
また、中国を中心とする冊封体制に入らず、先進国の朝鮮や中国の文化を吸収し、日本的なる物を作り上げていった。
こう書いてみると、日本賛美、江戸賛美の本のようにも見えてしまうが、そうではない。
豊臣秀吉朝鮮出兵や、薩摩藩明治政府琉球併合、松前藩アイヌ侵略といった、近世の対外侵略に批判的であったり、和辻哲郎鎖国史観を否定する。
この本は江戸時代における対外貿易と生活の中の外国文化の影響を通して、グローバルであることとはどういうことかを考察している。
もちろんそれは、社内の公用語を英語と定めるような、薄っぺらいどこぞの経営者とは雲泥の差があることは言うまでも無い。