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雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

犬狼都市/澁澤龍彦

物語

そういえば、最近小説を読んでいない。
TVだってドラマは見ない。
見るとしたら、ニュースか天気予報かドキュメンタリー、たまにはバラエティも見るが、「旅・温泉・グルメ」的なもの。
(全ての条件を満たすのはテレ東か?)
ということで、適当に本棚から取ってみたのが、この本だ。
澁澤龍彦の本の大半は最近処分してしまった。
部屋が狭いから、本を処分しろと家人に言われ、まあ読まないかと思って大量に処分したのだが、この本は取っておいた。
澁澤龍彦の若書きとも言える小説集で、「犬狼都市」「陽物神譚」「マドンナの真珠」の3編が収められている。
誤解を恐れず云えば、これらの短編はストーリーがどうというものではない。
むしろ読み手が、その語り口からイメージが広がるかどうか、ではないだろうか。
解説の倉橋由美子が書いているように、好きな人には堪らないが、興味のない人には全く掠りもしない小説、という気がする。
そして、久しぶりに澁澤龍彦の語り口を堪能し、何故だか強い酒が呑みたくなるのだった。


犬狼都市(キュノポリス) (福武文庫)

犬狼都市(キュノポリス) (福武文庫)

持っているのは福武文庫版