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雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

大正野郎/山田芳裕

コミック

山田芳裕といえば、「へうげもの」なのだろうが、私はこのデビュー作ぐらいしか読んでいない。
芥川龍之介に憧れる平徹と、浅草の下宿先の娘さんの由貴ちゃんとのラブコメ、という線は、どうも後から取って付けたように思えてならない。
どちらかというと、平を中心としたギャグ漫画、或いは、下宿全体のホームコメディ、といったいくつかの要素の間を、ふわふわと漂っているような気がする。
いくら30年近く前とはいえ、浅草にこんな木造二階建ての下宿屋があったとは思えない。
そういう意味で、設定そのものがファンタジーであり、下宿先でのラブコメという超定番の設定といい、これはギャグ漫画としか思えない。
読み返してみると、筆で書かれたふにゃふにゃな枠線も、かえってやりすぎなぐらいだ。
ともあれ、ギャグ漫画とラブコメとホームコメディの間で漂うこの作品は、何回も読み返してしまうぐらいにいとおしい。


大正野郎 1 (モーニングKC)

大正野郎 1 (モーニングKC)

大正野郎 2 (モーニングKC)

大正野郎 2 (モーニングKC)