雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

北原白秋詩集

何年ぶり、いや何十年ぶりに手に取ったのだろうか。
特に思い入れは無いのだけれど、何となく本棚に残っている。
最近の若者は北原白秋など手に取るのだろうか。
いや、自分の年代でさえ手に取らない気がする。
そう思うと、近代詩というのは、いったい誰が読んでいるのだろうか。
斯く言う自分も読み通せずにやめてしまった。
七五調で詠われる近代的な叙情が、すんなり自分の中に入ってこない。
どうにも、近代詩というものは教養であって、自分の感覚とは些か距離ができてしまったような気がする。
だがその距離がいかなるもので、どのようにすべきものかは今は考えが無い。
だから、出来ることはこの本をそっと本棚に戻すことだけなのだ。


北原白秋詩集 (新潮文庫)

北原白秋詩集 (新潮文庫)