何年ぶり、いや何十年ぶりに手に取ったのだろうか。
特に思い入れは無いのだけれど、何となく本棚に残っている。
最近の若者は北原白秋など手に取るのだろうか。
いや、自分の年代でさえ手に取らない気がする。
そう思うと、近代詩というのは、いったい誰が読んでいるのだろうか。
斯く言う自分も読み通せずにやめてしまった。
七五調で詠われる近代的な叙情が、すんなり自分の中に入ってこない。
どうにも、近代詩というものは教養であって、自分の感覚とは些か距離ができてしまったような気がする。
だがその距離がいかなるもので、どのようにすべきものかは今は考えが無い。
だから、出来ることはこの本をそっと本棚に戻すことだけなのだ。
- 作者: 北原白秋
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1950/12/12
- メディア: 文庫
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