やっぱりプラトンかなと思って、他の本も読み返してみた。
何がやっぱりなのかというと、「プロタゴラス」を読んでやはりソクラテスを裏返してみるのが、良いんじゃないかと思ったのだ。
(しかしそれにしても、過去に読んだ時の「プロタゴラス」の感想を見返してみると、毎回、同じ事を書いていて呆れたのもあるのだが)
「プロタゴラス」ではソクラテスはプラトンは遊離している気がした。
プラトンの語りたいことを語らないソクラテスが、そこにはいるような気がした。
イデア至上主義のプラトンと、イデアなんて気にかけないソクラテスだったのかもしれない。
脈絡の無い思考の連鎖から、プラトンが書き損ねたソクラテスを探してみることに可能性があるような気がした。
ソクラテスvsソフィストの構図は、ソクラテス=ソフィストとされたソクラテス裁判への異議申し立てとして作られた構図であり、ソクラテスは出来の悪いソフィストという考え方だって出来るだろう。
そう思ってこの「パイドロス」を読み始めてみたのだが、どうにも気持ちが悪い。
「恋」がテーマだということもあるのだろうか。
残念ながら読み通せず、本棚に戻すことにした。
- 作者: プラトン,藤沢令夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1967/01/16
- メディア: 文庫
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