2017-06-17 空港にて/村上龍 物語 この本もまた図書館で借りた。 一瞬を引き伸ばして描写し、心理的な時間を表す書き方は、なかなか面白い。 ここに描かれる人の姿とは何だろう。 何か大きな物語があるわけでもなく、ちょっとした日常の一場面のようなものだ。 見かけは平穏な日常の中で、心の中では遠い所へ行こうと考えている。 そのシチュエーションは一般的ではないかもしれないが、そこにある日常は日常でしかなく、遠い所への憧れは満たされない願望のようなものかもしれない。 空港にて (文春文庫) 作者: 村上龍 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2005/05/01 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 36回 この商品を含むブログ (169件) を見る