雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

高円寺純情商店街/ねじめ正一

この本のまた図書館で借りた。

ねじめ正一が現代詩の詩人であることと、松浦寿輝が詩人であったことは、少し違う気がする。

二人とも1980年代の頃に散文詩作品があり、当時は読んでいた。

私自身は松浦寿輝の方が好みだったが、この作品を読むと、ねじめ正一はやはり詩人であり、これは詩人が書いた小説なのだと思った。

描かれている日常は他愛もない。

だが、記憶にある散文詩とは異なる言葉で描かれている。

そのことを、使う筋肉が違うという言い方で説明しているのを、なるほどなと思った。

 

高円寺純情商店街 (新潮文庫)

高円寺純情商店街 (新潮文庫)