本当は電子書籍版の全集で読んだのだけれど、そのことをいちいち言うのもどうかと思って、これからは気になったものだけ取り上げようかと思う。
「鍵」は何度も映画化もされているから、有名な作品だろう。
読まれないように小細工をしながら、読まれることを前提に日記を書き、木村という第三者を触媒に、互いの欲望を探り合う夫婦の話。
互いの日記で構成され、繰り出されてくる谷崎の言葉は、どこまでも下世話だ。
秘密めいた倒錯した愉しみを描く谷崎の言葉のなんと活き活きとしている事か。
本当は電子書籍版の全集で読んだのだけれど、そのことをいちいち言うのもどうかと思って、これからは気になったものだけ取り上げようかと思う。
「鍵」は何度も映画化もされているから、有名な作品だろう。
読まれないように小細工をしながら、読まれることを前提に日記を書き、木村という第三者を触媒に、互いの欲望を探り合う夫婦の話。
互いの日記で構成され、繰り出されてくる谷崎の言葉は、どこまでも下世話だ。
秘密めいた倒錯した愉しみを描く谷崎の言葉のなんと活き活きとしている事か。