雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち/田中圭一

 何だか調子が良くない、病気というほどではないと思うんだけど、何もかもがつまらなくなってしまうときがある、という日常が続いていて、ふと久しぶりに行った本屋で見つけた本。

田中圭一のことは、コミックキューなどで目にしていたが、あまり読んだことは無かった。

そして、それ以上に鬱なんて、ネットスラングで使うぐらいにしか考えて無かったけれど、読んでみると、案外、自分にも当てはまる部分があることに気付いた。

思えば、不惑をとうに過ぎもうすぐ知命

他人と比べることに意味が無いことは頭で分かっていても、同年代や同じ立場の他人と比べ、上を見て下を見て横目で見ながら遠くに眼を凝らす。

結局は、リアルだろうがネットだろうが、社会やコミュニティの中にいる。

他人と過ごして何も思わないということは不可能なのだけれど、それを吐き出さずに飲み込み続けている自分を発見する。

それが、このところ続いている不調の原因なのかもしれない、と思い当たった。

この本でそんな気持ちが少しだけ楽になった。

たぶんまだ大丈夫だろう。

 

うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち

うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち