雨の日は本を読んでいたい

あの時の本を読み返したら、今はどう思うのだろう。いつか読み返すために、思いついたことを書いておこう。読みたい本が尽きなければ、雨の日だって、晴れの日だって、読みたい本だけ読んでいたい。

2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

虚空/埴谷雄高

ぷふい、あっは虚空作者: 埴谷雄高出版社/メーカー: 現代思潮新社発売日: 1960/11/25メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (5件) を見る 埴谷雄高と言えば「死霊」だが、いつまで経っても未完だったので、この短編集を手始めに読んだのだった…

転々/藤田宜永

多すぎると足りなくなる転々 (新潮文庫)作者: 藤田宜永出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/08メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 18回この商品を含むブログ (54件) を見る ちょっともったいない感じがした。 物語としてぐいぐい引き込まれてよくできている…

19本の薔薇/ミルチャ・エリアーデ

自由とは何だろうか19本の薔薇作者: ミルチャエリアーデ,Mircea Eliade,住谷春也出版社/メーカー: 作品社発売日: 1993/06メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る 『19本の薔薇』とは何を意味しているのだろうか? スペク…

フェルナンド・ペソア最後の三日間/アントニオ・タブッキ

そして消え行くものフェルナンド・ペソア最後の三日間作者: アントニオタブッキ,Antonio Tabucchi,和田忠彦出版社/メーカー: 青土社発売日: 1997/08メディア: 単行本 クリック: 11回この商品を含むブログ (19件) を見る フェルナンド・ペソアはポルトガルの…

告白と呪詛/シオラン

否定しつくす告白と呪詛作者: シオラン,Cioran,出口裕弘出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2000メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (2件) を見る シオランの最後の著作。 だが、全てを否定する、生を災厄と捉える、そういった姿勢は、…

世界史のなかの明治維新/芝原拓自

ありうべき過去世界史のなかの明治維新 (岩波新書 黄版 3)作者: 芝原拓自出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1977/05/20メディア: 新書この商品を含むブログ (1件) を見る 確か大学の何かの授業のテキストだったか、ゼミの夏休みの宿題だったか、いまいち覚え…

マイ・ロスト・シティー/フランシス・スコット・フィッツジェラルド

喪失とか絶望とか虚無とかマイ・ロスト・シティー (村上春樹翻訳ライブラリー)作者: フランシス・スコットフィッツジェラルド,Francis Scott Fitzgerald,村上春樹出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2006/05メディア: 新書購入: 2人 クリック: 27回この商…

銭湯読本―The New Life With SENTO

遠い記憶・甘酸っぱさ・そしてその後・忘れること・忘れ去られること銭湯読本―The New Life With SENTO作者: 町田忍,Sento Style推進委員会出版社/メーカー: アーティストハウスパブリッシャーズ発売日: 2002/11メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含…

失踪日記/吾妻ひでお

そしてそれはかえってきた失踪日記作者: 吾妻ひでお出版社/メーカー: イースト・プレス発売日: 2005/03/01メディア: コミック購入: 28人 クリック: 293回この商品を含むブログ (1148件) を見る 久しぶりに本屋で見かけた吾妻ひでおはこの本だった。 1970年代…

絶望のきわみで/E・M・シオラン

夜の思い出絶望のきわみで作者: E.M.シオラン,金井裕出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 1991/05メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (3件) を見る タイトルに込められたこの本の経緯は、序文で作者自らが語っている。 シオランが22歳の…